「S.K.Y.」は「スカイ」とは称呼しない?!

不服2006-14236 条文:4-1-11 登録審決 2007/05/30審決日

商標「SKY-P」は「SKY」と類似するとした拒絶査定に対し、「スカイ」の称呼は生じないので、引用商標とは称呼上非類似であるとの判断がなされた例。

当審の判断(抜粋)
本願商標はそれぞれ付点を付した欧文字「S.」「K.」「Y.」と、これに「−」を用いて「P」の文字を連綴してなるものであるところ、このような場合、発音に際しては一気一連というよりも、一文字一文字を区切って「エス」、「ケイ」、「ワイ」、「ピー」のように明確に発音される場合が多いといえる。
 そして、たとえ構成中の「S」「K」「Y」の文字が、「空」を意味する英語の「sky」と同じ文字の組合せであるとしても、それぞれの文字に付点を用いて表した本願商標の構成より「スカイ」の称呼を生ずるとする根拠は見いだし得ないものである。

むむっ。「.」符号つきだと、区切って英文字読みされるほうが自然ということらしい。ちなみに本審決では、「構成中の「−P」の部分は、商品の記号・符号として用いられる欧文字1字を「−」を用いて連綴したものともいえるものであるから、これを除いた「S.K.Y.」の文字部分より「エスケイワイ」の称呼をも生ずるものというのが相当である。」とされているから、「エスケイワイ」と「スカイ」の違いで非類似という判断だ。