著名なチェロ奏者の姓「カザルス」の登録は国際信義に反する?!

不服2006-19006 条文:4-1-4 登録審決 2007/06/04審決日
本願商標は、著名なチェリスト「カザルス」氏の姓につき、承諾になしに登録することはできないとした拒絶査定を覆し、本願から「Pau Casals」氏は想起できず、国際信義に反するものではないとした審決。

当審の判断(抜粋)
当該「CAZALUS」の綴字と前審説示の「Pau Casals」の姓「Casals」とを比較するに、第3文字において「Z」対「s」、第6文字において「U」の有無という明確な差を有しており、かつ、姓のみでは、直ちに原審説示の「Pau Casals」を想起するということはできないものである。

最近よく目につくタイプの拒絶理由と審決。カザルスと聞いてあのチェリストを思い浮かべる人はどれほどいるだろうか。彼の名言の一つに「勉強、勉強。君は私よりずっと若いのだから。」というのがあるらしい(出典:http://monn-z.hp.infoseek.co.jp/casals.htm)。